「城間びんがた工房で紅型の誕生に立ち会う時間」
2024.11.16
おはようございます!いつもブログをご覧いただき、本当にありがとうございます。
沖縄では台風が立て続けに発生しており、少し天気も崩れがちな朝です。今年は不思議と台風が直撃することなく過ぎ去っている印象で、自然の移ろいをしみじみと感じながら、今月末のイベント「祝いの布」展の準備を進めております。
イベント「祝いの布」展のご案内
11月29日(金)と30日(土)の開催に向けて、ありがたいことに少しずつご予約が埋まってきています。午前10時と午後2時の2回、それぞれ90分のプログラムで皆さまをお迎えいたします。ここでは、さらに詳細をお伝えできればと思います。
工房見学
最初にご案内する工房見学では、紅型の制作現場を間近でご覧いただきます。伝統の技が息づく場所で、染料や型紙の香りが漂う中、職人たちの一つひとつの工程に込められた技術と情熱を感じていただけます。紅型の色鮮やかな染料が生地に少しずつのせられ、模様が生き生きと浮かび上がってくる様子はまさに職人技の見どころです。静かな空間に道具の音や染料が刷り込まれる音が響き、まるで紅型の物語が生まれる瞬間に立ち会うような感覚を味わえると思います。ただし、補足させていただきたいのは、金曜日は職人が作業している状態での工房見学となりますが、土曜日は工房が休みのため、職人がいない状態でのご案内となります。そのため、土曜日は実際に染め上がる瞬間のライブ感をご覧いただくことはできませんが、工房そのものが持つ空気感や、紅型制作に息づく静かな「いぶき」を感じ取っていただければと思います。
この違いをご理解いただいた上で、どちらの時間帯でも、紅型の魅力や工房の持つ特別な空間を楽しんでいただけるよう、ご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
琉球舞踊の鑑賞
次に、琉球舞踊の鑑賞をご用意しております。伝統の音楽が流れると、琉球独特の色彩をまとった舞踊家が、ゆったりとしたリズムで舞い始めます。赤や青、黄色といった鮮やかな紅型の衣装が、踊りの動きとともに美しいグラデーションを見せ、舞踊の一つひとつの動きが沖縄の自然や人々の心を表現しています。舞台と客席の距離が近いので、舞踊の繊細な動きや衣装のディテールをじっくりとご堪能いただけます。普段はなかなか感じられない琉球の文化が、目の前で繰り広げられる瞬間です。
ギャラリー鑑賞
最後は、ギャラリースペースでの作品鑑賞です。こちらでは、紅型のタペストリーや小物など、工房の作品が展示されています。光の当たり具合で微妙に色が変わる紅型の布を、ぜひ手に取ってご覧いただければと思います。それぞれの作品には、古来の吉祥文様から沖縄の自然を表現したものまで、多彩なデザインが込められており、一つひとつに背景やストーリーがあります。心に響くものを見つけていただければ、作品はご購入いただくことも可能です。
このイベントを通じて、紅型の制作現場、琉球舞踊、そして作品そのものに込められた沖縄の美と技を感じていただける時間になればと願っております。ご興味のある方は、どうぞご連絡くださいませ。チラシには、私の連絡先も記載しておりますので、直接ご連絡をいただければ幸いです。
どうぞ、素晴らしい沖縄の文化に触れるひとときをお楽しみください。




城間栄市 プロフィール
- 昭和52年 沖縄県に生まれる。城間びんがた工房15代 城間栄順の長男。
- 平成15年(2003年) インドネシア・ジョグジャカルタ特別州にて2年間バティックを学ぶ。
- 平成25年 沖展正会員に推挙。
- 平成24年 西部工芸展 福岡市長賞 受賞。
- 平成26年 西部工芸展 奨励賞 受賞。
- 平成27年 日本工芸会新人賞を受賞し、正会員に推挙される。
- 令和3年 西部工芸展 沖縄タイムス社賞 受賞。
- 令和4年 MOA美術館岡田茂吉賞 大賞を受賞。
- 令和5年 西部工芸展 西部支部長賞 受賞。
- 「ポケモン工芸展」に出展。
- 文化庁「日中韓芸術祭」に出展。
- 令和6年 文化庁「技を極める」展に出展。
現在の役職
- 城間びんがた工房 16代 代表
- 日本工芸会 正会員
- 沖展(沖縄タイムス社主催公募展)染色部門審査員
- 沖縄県立芸術大学 非常勤講師
- 沖縄大学 非常勤講師